虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第1話「はじまりのトキメキ」感想
こんにちは。さめです。
さて、とうとう
テレビアニメ
が始まりましたね!
ここから3か月、毎週新しい物語に出会えるなんて、もうトキメキが止まりませんね!
というわけで、今回は第1話「はじまりのトキメキ」をみて思ったこと、考えたことをまとめてみました。
読んでいただけると幸いです!
(第一話で使用されたサントラのタイトル予想記事も書きました。こちらも読んでいただけると幸いです)
- 1.冒頭
- 2.ショップのシーン
- 3.野外ベンチのシーン
- 4.ライブシーン
- 5.起床→登校のシーン
- 6.待ち合わせのシーン
- 7.部室棟のシーン
- 8.虹ヶ咲流しそうめん同好会のシーン
- 9.部室棟案内板の前のシーン
- 10.部室前のシーン
- 11.学園屋上・演劇部の練習シーン
- 12.校庭のシーン
- 13.食堂のシーン
- 14.校舎前のシーン
- 15.広場のシーン
- 16.ショップのシーン②
- 17.階段前のシーン
- 18.Dream with You
- 19.Dream with Youの後
1.冒頭
物語の始まりは、無敵級*ビリーバーを彷彿とさせる演出から始まりましたね。
まるで無敵級*ビリーバー、そして未来ハーモニーはアニメ・虹ヶ咲スクールアイドル同好会の第0話、序章なのだといわんばかりのタイトル演出となりました。
また、「虹ヶ咲スクールアイドル同好会」という文字より先に
「LOVELIVE! SCHOOL IDOL PROJECT」
という文字が映し出されることによって、虹ヶ咲スクールアイドル同好会もラブライブ!シリーズの一部なんだな、と改めて実感しました。
そして、そんなラブライブ!の新しいアニメーションがここから始まるんだと思うと、自然に拳に力が入りました。
ここの侑の
「生まれたトキメキ。あの日から世界は、変わりはじめたんだ!」
という言葉は、どこの時間軸の言葉なのか、というのも気になりますね。
「語り」から本編に入る演出はラブライブ!サンシャイン!!でもありました。
千歌の「それが、すべての始まりだった!」というセリフですね。
もしかしたら今回の第1話の直後なのかもしれませんし、第13話かもしれません。
そんなことを考えさせてくれる冒頭でした。
2.ショップのシーン
そしてシーンは変わり、侑と歩夢のショッピングのシーンです。
やっと動いている侑が観られる!と思ったその矢先の衝撃的発言がこれでした。
「いまいちトキメキが足りないね。」
ある意味虹ヶ咲スクールアイドル同好会のテーマと言っても過言ではない「トキメキ」。
それを彼女は常に日常生活に求め、探し続けているのでしょうか。
平坦にサラッと発言されたこのセリフですが、すごく印象的でした。
また、以下のセリフは侑が現代社会に生きる女子高生なんだと改めて考えさせてくれました。
「この前、取り損ねたぬいぐるみさ〜。ネットみたらオークションに出てて…ん?」
取り損ねたぬいぐるみをネットオークションで探す。
些細な日常会話ですが、侑がいい意味で「人間らしさ」を出していて好きです。
そして二人は店頭のショーケースへ。
ここでは侑と歩夢がショーケースのウサギの衣装から小学生の時の思い出を話していました。
ここで、この二人は(少なくとも)小学生の時から親交があったことが判明します。
それにしてもあゆぴょん、可愛かったですよね・・・
(個人的には侑の「賛成だぴょん~」というちょっとやる気のない感じのセリフも好きです)
そして最後の歩夢このセリフ。
「やっぱり、コッペパンじゃない?」
「やっぱり」ってことは、あの世界でコッペパン流行っているのでしょうか。
女子高生のスタンダートおやつになるコッペパン・・・。
この世界でいう「タピオカミルクティー」のような感じなんですかね???
3.野外ベンチのシーン
そしてシーンは野外へ移ります。
ここで二人が食べているコッペパンは"レモン塩カスタード"。
このレモン塩カスタードコッペパンは、少し名前は違えど、4コマに出てきたコッペパンですね。
そして、歩夢が映画を見ることを提案した時の侑のセリフ。
「なんかピンと来るのないんだよね。」
このセリフからも、私は侑に人間らしさを感じました。
うまく言葉に表せられないのですが、いわゆる「世の中を悟っている」感がありました。
そんな彼女を、そして彼女たちを、とあるメロディがトキメく世界への扉へと誘い込むわけです。。。
4.ライブシーン
そしてシーンはDiverCityTokyoの大階段へ。
DiverCityTokyoの大階段といえば、虹ヶ咲スクールアイドル同好会が初めてミニライブ(TOKIMEKI Runners)を披露した場所でもあります。
アニメ・現実ともに「初めてのライブ会場」となったこの場所。
そんな現実世界×アニメーションのリンクは、私の心に確かに「ラブライブ!」を芽生えさせました。
そして場面はスクールアイドル・優木せつ菜のライブシーンへ突入します。
ここで気になるのが観客の
「あれ?せつ菜ちゃん一人?新しいグループのお披露目だったよね。」
というセリフ。
そう、このライブは新しい「グループ」のお披露目なんです。
なのにせつ菜1人がソロ曲を歌う・・・。
この状況から推測するに、きっとグループとしてまとまることができなかったのでは、と考えられます。
そして、これはスクスタのストーリーと同じですよね。
もしスクスタ準拠で、グループとしてまとまれなかったことにせつ菜が責任を感じて、このステージに一人で立ったのだとしたら・・・。
・・・と、考えが尽きないこのセリフ。以降のストーリーが気になりますね。
そんな優木せつ菜のライブに侑と歩夢が到着します。
ステージにくぎ付けになる二人。
ステージから立ち上る炎に、侑の目にはとんでもなくアツい情景が見えてきます。
このシーンの好きなところは、ラブライブ!としては珍しく「ライブを観る側」の心象風景を描いているところです。
体が浮き上がるような高揚感!
聞いている人の心に寄り添ってくれるような没入感!
視界全てがスカーレットに染まる世界観!
わかるよ侑。その気持ち……。
まさにこれらの演出は、実際にライブに参加している我々の心の中を描いているようで、このときの侑の気持ちが痛いほど伝わってきました。
そしてライブ後、誰もいない階段へ登っていくせつ菜。
きっと、いつもなら見ていてくれる、見守っていてくれる仲間がいたのでしょう。
実際に田中ちえ美さんも、声優アニメディアのインタビューで「虹ヶ咲スクールアイドル同好会の良さ」についてこう語っていました。
「舞台袖で『いってらっしゃい』『おかえりなさい』という挨拶が言い合える。そうやって生まれる絆はとても強い。」
階段を上るその足は、きっと重かったことでしょう。。。。
5.起床→登校のシーン
そして、場面は侑が起きるシーンへ移ります。
着メロの「夢への一歩」で起き上がる侑。
暗い部屋で侑を照らす歩夢からの着信は、まるでこの後のストーリーを暗示しているようですね。
そして侑の部屋、女の子の部屋としてはシックというかすごく彩りが少ないですよね。
ここから物語が進むにつれて、徐々に彩りが増えていくと面白いなぁと感じました。
(もし優木せつ菜からサインをもらえていたら、部屋に飾ったのかも・・・)
そして関心したのがこのシーン。
後でわかるのですが歩夢も実は夜更かししてスクールアイドルの動画を見ていましたよね。
そんな事実がここで「歩夢の欠伸」として浮かび上がってくる・・・。
そして虹ヶ咲学園のシーン。
驚いたのがこの場面です。
また、授業中もスマートタブレットを使っていたりと技術の進歩が窺えますね!
(ビデオカメラがHD→4K→8Kになったり、携帯電話がガラケー→スマホになったりと、同じラブライブ!のアニメのなかでも技術革新が起こっているのは、このコンテンツがいかに長い時間駆けてきたかを感じ取ることができて好きです)
6.待ち合わせのシーン
そしてシーンは放課後、待ち合わせの場面へ。
"待ち合わせ"ということから、侑と歩夢は別のクラスなのではないか?と考えられます。
この柱のすぐ先は正面玄関ですから、待ち合わせには最適な場所ですね。
また、この時歩夢は侑がこの後どこに向かうかは知りません。
それなのに「西・部室棟」という文字をじっと見つめる歩夢。
それはきっと侑と同じくスクールアイドル同好会が気になっているからでしょうね。
侑が同好会の部屋へ走り出したときの驚いている顔は、自分と同じことを考えていた、という喜びなのかもしれません。
(もしくは、侑がここまで1つのことに夢中になったことに対する驚きなのかも)
そして、ここで侑は歩夢に先日のライブで感じた「トキメキ」を口にします。
ここで歩夢が
「私たちもう2年だし、二人で予備校通うって言ってたよね!」
と、"残された時間の少なさ"と"二人の約束"を告げます。
歩夢が自分もスクールアイドルでトキメいたことを侑に言えなかったのは、この2つの事実があったから、なのかもしれませんね。
もっと踏み込んでみると、
「自分に自信がない、という弱さを"勉強"という学生の本分に甘えて、芽生えた気持ちを見ないふりをした」
のかもしれません。
そして歩夢は、侑の「勉強はかどる、小テストもできた」という発言から、スクールアイドルが侑の世界を変えていることを知るわけです。
ここから、歩夢の中で何かが動き出したのかもしれません。
7.部室棟のシーン
そして二人は初めて部室棟へたどり着きます。
ここの侑と歩夢の
侑「おぉ〜!ここが部室棟か〜!」
歩夢「そういえば、初めてきたね。」
というやり取りから、彼女たちが1年生のときは特に部活動を何もやっていなかったことが判明します。
つまり、彼女たちはいろいろな「やりたいこと」、「好き」が溢れる部室棟という名の世界に初めて出会ったわけです。
この学校の構造的に、西館が部室棟、東館がいつもの教室。
つまり、そんな「好き」が溢れる素敵な世界はすぐ隣にあったわけです。
言い換えてみると、「スクールアイドルとの出会い」がそんな素晴らしい世界への扉を開いた、とも言えますね。
そんな素晴らしい世界で、侑と歩夢はスクールアイドル同好会の探索を始めます。
8.虹ヶ咲流しそうめん同好会のシーン
さて、ここで登場するのがTLを賑わせた虹ヶ咲流しそうめん同好会です。
「同好会だけで100個以上あるらしいよ。」という歩夢のセリフの通り、この同好会の存在は虹ヶ咲学園に無限の可能性があることを教えてくれます。
そして、やはり気になる(?)こと。
なぜここで"流しそうめん同好会"なのか?という純粋な疑問ですね。
これ、考えてみました。
(以下に私の中の答えを記載しますが、こじ付けなので冗談半分で読んでいただいて構いません。)
私は、その理由を「これまでのスクールアイドルたちが辿り着いた1つの答えを示すため」と考えています。
流水の中を流れる素麺をお箸ですくいながら食べる流しそうめん。
私はこの水の流れを、「時の流れ」に見立ててみました。
未来から現在へ、現在から過去へと流れる時間。
そんな見方をすると、「目の前に流れてくる素麺を箸で掴む」という行為は
「今という瞬間」を掴み取る行為
と考えられませんでしょうか。
「今」という瞬間を掴んで、自分の中に取り込んでいく。
掴みそこなった「今」は、ただ過去へと流れていくだけ・・・・。
そう捉えると、この流しそうめん同好会のシーンは、
「今この瞬間の大切さ」、「今を無駄にせず精一杯生きることの大切さ」
を謳っているような気がするのです。
そして、この観点はμ'sやAqoursが示してきた、スクールアイドルの1つの到達点に重なりますよね。
(μ'sやAqoursの名前を出した方が「今の大切さ」は直接的で伝わりやすいと思いますが、アニメ・虹ヶ咲スクールアイドル同好会の世界観を守るためにこのような表現になったのかなぁと考えています)
つまり、このシーンは
「μ'sやAqoursという名前を出さずに、彼女たちが見つけた答えを劇中で提示するため」
にあったと結論付けることができると思うのです。。。
以上、流しそうめんのお話(?)でした。
9.部室棟案内板の前のシーン
部室棟の案内板の場所へたどり着いた侑と歩夢。
そこで出会ったのが璃奈と愛です。
璃奈ちゃん可愛い。
愛さんかっこいい!
ここで愛は、誰に聞いても分からなかった虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の部室を知っていることが判明します。
やはりスクスタの設定どおり、コミュニティが広く情報通だからなのでしょうか。
そして璃奈は、璃奈ちゃんボードをつけていませんね。
おそらく、この段階ではまだ璃奈ちゃんボードという概念は存在していないのだと思います。
逆を言えば、ここからアニメで璃奈ちゃんボードが作られる話が描かれる。
そんな可能性を示唆しているのだと思います。
愛にスクールアイドル同好会の部室の場所を教えてもらった2人。
ここで璃奈が、侑と歩夢に「好きなの?スクールアイドル」と聞き、ここで歩夢は
「え?う、うん…どうだろう?まだよく分からないかな。」
とはぐらかします。
ここで侑と同じようにYesと答えられなかったのは、先ほどの観点と同じく、自分に自信がなかったから、という理由が挙げられますが、私はもう1つの理由を感じ取りました。
それは、「スクールアイドルが大好き、という気持ちをまずは高咲侑に伝えたかったから」なのだと思います。
だからこそ、あえて璃奈の問いかけにはYesと答えなかった・・・。
そしてここで、改めて先ほどの観点を蒸し返してみます。
先ほど私は部室棟が「好きで溢れる素敵な世界」と言いましたが、そのまま「この世界」とも置くことができるのではないか、と考えています。
「同好会だけで100個以上」あり、案内をみるに300以上の部屋の部屋がある。
無数にいろいろな種類の「好き」「やりたいこと」がある、というのはまるでこの現実世界のようですよね。
だからこそ、自分が本当にやりたいことを見つける(侑が同好会の部室を見つける)のは難しい。
愛の「確か、今年できたばっかの同好会だしね〜。」というセリフは、ある意味メタ発言なのだと思います。
この世界に生まれたばかりのトキメキ。
それこそが虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会。
いろんなコンテンツが溢れているこの世界で。
様々な人に出会い。
時に迷いながらも。
彼女たち、そして我々は、胸に芽生えた「トキメキ」のコンパスがさす通り、この広い世界で虹ヶ咲スクールアイドル同好会にたどり着くことができたわけです。
なんだかとっても素敵なことのように感じますよね。
それこそが、この時の侑と歩夢の気持ちなのかもしれません。
10.部室前のシーン
そしてとうとう部室にたどり着いた侑と歩夢。
ほっとしているのもつかの間。部室前で中川菜々に遭遇します。
「生徒会長たるもの、当然、全生徒の名前を覚えているものです。」
この菜々のセリフから、全校生徒の顔と名前を覚えているという設定は引き継がれているようですね。
そして、ここで侑が「はい!優木せつ菜ちゃんに会いにきたんです!」と告げると、
「彼女はもう、ここには来ませんよ。」
「スクールアイドルは辞めたそうです。」
「彼女だけではありません。このスクールアイドル同好会は、只今をもって廃部となりました。」
そう菜々は畳みかけるように言いました。
ここで明かされる事実。
それは冒頭のライブは彼女にとってファイナルライブだった、ということです。
そして、そのファイナルライブを見て動き出した侑と歩夢は、せつ菜の想いを少なからず「受け継いだ」のだと思います。
また、「スクールアイドル同好会」という文字は優木せつ菜が書いたのでは、と思っています。
自分で書いて自分が立ち上げた同好会を、自分の手で終わらせる。
この時の彼女の気持ちは、想像するに難くありません。。。。
11.学園屋上・演劇部の練習シーン
そして場面が変わり、学園屋上で演劇部が練習しているシーンへ。
ここから各メンバーのシーンが続きます。
「やっと推しがでたぁ~」
と、喜んでいるのもつかの間。
ここのシーンはしずくの内面を克明に描いていました。
まず、このシーンでしずくが読み上げているセリフは以下。
「明日もまた、同じ日が来るのだろう。幸福は一生、来ないのだ。けれども」
このセリフは、太宰治著の「女生徒」という小説からの抜粋となっています。
(ラブライブ!サンシャイン!!でも太宰治の小説がモチーフになってる箇所があるし、ラブライブ!はどれだけ太宰治好きなんだ・・・)
そして急にさえぎられるこのセリフ。
ちなみに続きは以下のようになっています。
「明日もまた、同じ日が来るのだろう。幸福は一生、来ないのだ。けれども、きっと来る、あすは来る、と信じて寝るのがいいのでしょう。」
一文を抜き出すと、上記の太字部分が遮られたことになります。
思春期の少女の複雑な心境をとめどもなく表したこの作品。
遮られた「きっと来る~」のセリフは、小説の終盤。
周囲の人間を卑下し、そんな卑下をする自分に対して自己嫌悪を抱えながらも、青春という時間で足掻く女生徒の一途の望み。
そんな世界観をこの時のしずくに重ねてみると、
"また同好会のメンバーでスクールアイドル活動をやる日々がきっと来る、あすは来る、と信じること"
すらできない、という心情になるのかなぁと思っています。
それだけ、スクールアイドル同好会の廃部は彼女の心の中に大きな影を落としていったのだと思います。
また、このシーンのアングルもそんなことを考えさせます。
部長の「これからは演劇部に専念できるんでしょ?」というセリフに対して、しずくは何も答えないこのシーン。
この胸の下から見上げるアングルは、桜坂しずくの心に迫っているアングルだと思っています。
きっとこのときのしずくは、
「スクールアイドル活動をまたやりたいけど、同好会がまた結成できるか、今は信じることもできない。かといって演劇に専念することもできず、非常に不安定な状態」
そして、
「自分自身も今何をしたらいいか、自分はどうしたいのか、自身の心に問いかけている状態」
なのだと思います。
ちなみにこの「女生徒」という小説は、実際に太宰治のものに送られてきた有明淑(ありあけしず)という名前の少女の日記をもとに書いた作品となっています。
この「有明淑(ありあけしず)」という名前。
「有明」はお台場の地名にありますし、「淑(しず)」は「しずく」を連想させますよね。
もしかしたら、「桜坂しずく」というキャラはこの小説が一部モチーフになっているのかもしれませんね。
12.校庭のシーン
次は校庭のベンチで寝ている彼方ちゃんのシーンに移ります。
「急がなきゃまたせつ菜ちゃんに…もう怒られないんだっけ…」と、急いで起きる彼方。
が、ふと我に返って枕に頭を埋めます。
このシーン、頭を埋めた後、彼方は目を閉じていないんですよね。
眠らずに、スクールアイドル同好会のことについて思いを巡らしているのでしょうか。
彼方にとってもスクールアイドル同好会がどれほど大きいものだったかを考えさえてくれる、ちょっと切ないシーンでした。
13.食堂のシーン
次にエマと果林。食堂のようなところで話すシーンです。
エマの深いため息に、果林はその原因がスクールアイドル同好会であることを察します。
やはりこのシーンでも、スクールアイドル同好会がエマにとってどれだけ大きいものだったかを感じ取ることができます。
また、エマの以下のセリフから、おそらく何度も何度もせつ菜に連絡をとったものと推測できます。
「部長のせつ菜ちゃんに話そうとしたんだけど、連絡つかないんだ。少し活動を休止するだけって話だったのに、廃部だなんて…」
また、エマと果林がどのように出会い、どのように仲良くなったのかはまだ描かれてないので、楽しみなところですね。
14.校舎前のシーン
最後はかすみのシーンです。
ここでかすみが「諦めませんよ!」と叫んだ方向には西館、即ち部室棟があります。
まるで廃部を決定したせつ菜に向かって宣戦布告をするかのようなかすみの力強い叫びは、彼女の内に秘めたスクールアイドル愛からきているのでしょうか。
あきらめたくない気持ち。
もう一度スクールアイドル同好会をやりたいという気持ち。
散り散りになってしまった彼女たちはそんな共通した気持ちを胸に抱えていると思うと、私も早い再結成を強く願ってしまいます。。。
15.広場のシーン
そして場面は広場へと移ります。
このシーンで2人が食べている「ラクレットチーズはちみつコッペパン」は、コッペパン総選挙でエマが挙げたものですね。
ここでの印象的なセリフは、侑の
「それはいいよ。辞める理由があったんだろうし。」
という発言です。
あれだけ満面の笑みでキラメいて、校内を走り回った高咲侑が、中川菜々が示した廃部をあっさり受け入れたんです。
ここ、穂乃果や千歌とは違い、ある意味すごく人間的じゃないでしょうか。
続く
「やっぱり難しいのかな、夢、追いかけるのって」
というセリフも、なんだかどこか物事を達観しているように聞こえました。
極めつけは、
「アイドルやるって、そういうことでしょ。自分の夢は、まだ、ないけどさ、夢を追いかけてる人を応援できたら、私も、何かが始まる。そんな気がしたんだけどな。」
このセリフと共に映りゆく、虹ヶ咲学園の様々な施設たちです。
運動場。
プール。
テニスコート。
体育館。
この学園にはいろいろな部活があって、そこでいろいろな人がいろんな夢を持って活動している。
この施設群のスライドは、そのことの暗示なのだと思います。
虹ヶ咲学園に入学して、何にも属していなかった1年生の時の一年間。
たぶん侑は、ずっと探していたんだと思います。
心が本気でトキメくその瞬間を。
夢を追いかけてる人を全力で応援できるその瞬間を。
そして、揺るがない夢が生まれるその瞬間を。
ここの歩夢は、まるで「気づいて・・・!」と言わんばかりの表情に見えました。
16.ショップのシーン②
そうして二人は、アニメ冒頭で訪れたショップに戻ってきます。
歩夢はまたあのショーケースの前にいます。
後に判明しますが、このショーケース、右は小学生のころを連想させるウサギの衣装。
そして左はこの後披露されるDream with Youの衣装になります。
つまり、このショーケースは歩夢の「過去」「今」「やりたいこと」が詰まっている、という風にとらえることができます。
このショーケースに、歩夢の素直な気持ちが詰まっているのです。
行く人々の目を止める、ガラス張りの「ショー」ケース。
そこに素直な気持ちを詰めることによって、歩夢の「素直になりたい!」「素直な気持ちを伝えたい」という願いを表しているのだと思います。
このあと、バス内で歩夢が「明日また見てみよう?」と提案するのも、侑にショーケース=素直な気持ちを見てもらいたかったから、なのかもしれません。
17.階段前のシーン
そして場面は自宅前、階段のシーンへ。
ここで立ち止まる歩夢。「明日の数学さぁ」と日常に流されゆく進む侑を呼び止めます。
日常に流されるのではなく、階段という新たなステージへと昇っていく彼女。
勇気を出して自分のやりたいことを、素直な気持ちを侑に伝えたこの時の歩夢は、なんだかとても頼もしく見えました。
「私は!スクールアイドル、やってみたい!」
そう、私はこの言葉が聞きたかった・・・・!(C.V.キリン)
そしてそんな彼女の想いが詰まった新曲、Dream with Youが披露されます。
18.Dream with You
満を持して始まった歩夢の新曲、Dream with You。
とても歩夢らしい可愛らしい曲ですよね。
私の一番のお気に入りは序盤のこのシーンです。
「空の向こう」という歌詞と共にで掲げた指は、「L」の字。つまりラブライブ!です。
この果てない空に自分の手でラブライブ!を掲げるこの瞬間を見たときに、改めて自分の中で「新しいラブライブ!」が始まったような気がしたのです。
空すらピンクに染め上げた彼女。
もし羽が降りてきていたら、その羽すらもピンクに染まっていったのかもしれません。
19.Dream with Youの後
階段から降りてくる歩夢。
そして彼女は侑にパスケースを手渡します。
「私の夢を、一緒に見てくれる…?」
このパスケース、私は「2人でどこまでも行こう、どこまでもいける」というメッセージなのだと思いました。
「自分の夢は、まだ、ないけどさ」と言っていた侑への、「歩夢の夢」へのパス。
彼女たちの夢は、今、走り始めたばかりなのでした。。。。。
以上、ラブライブ!虹ヶ咲スクールアイドル同好会第1話「はじまりのトキメキ」の感想でした。
長い記事、ここまで読んでくださりありがとうございました!
「ぐぬぬぬ。おのれ、生徒会!」
次回!Cutest♡ガール!!