【前半】3rdライブツアー大阪&福岡公演を終えた感想など
こんにちは。さめです。
さて6/16-17・大阪城ホール、7/7-8・マリンメッセ福岡にて
ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~
が開催されましたね(エンカしてくださったみなさま、ありがとうございました)。
今回も、埼玉の時と同様にライブを経て、私が感じたこと・思ったこと(特に振り付け)を曲単位で振り返ってみたいと思います。
なお、全曲振り返るわけではありません。自分の中で特に印象に残ったものを羅列していこうと思います(断片的に記憶しているので、内容が誤っている場合もあります)。
※なお、長くなるので前後編で区切ってあります。こちらは前半です。
ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~
(前回の埼玉公演の記事はこちら)
1.「MIRACLE WAVE」
再び彼女たちのパワーは炸裂した。
しかれるマット、祈る8人、そして固唾をのんで見守る我々。
まさに会場が一つとなった瞬間。
この曲で私が注目したのは、ロンダートバク転の前、後ろ8人のドルフィンから起き上がるところである。
ダイヤから始まり、まり、果南・・・ルビィ、花丸と順番にドルフィンをし、アニメーションだとこのあと千歌のアップシーンでそのままロンダートバク転に入る。
ドルフィン
ここであえて私は後ろ8人に注目してみた。
すると、どうだろう。
花丸のドルフィンが終了した時点でダイヤ側から順番に立膝になり、両腕を千歌に向けてエールを送るフォーメーションとなった。
そして花丸が立膝になった瞬間に、千歌のロンダートバク転が始まる。
まさに9人で作るロンダートバク転。
これが、アニメの砂浜のシーンとリンクしていて感銘を受けた。
梨子と曜が見守る。3人だけだと、成功しない。
1年生も加わる。6人だと、できそうになる。
そして3年生が合流。9人がそろって、初めてロンダートバク転は成功する。
この「9人で作る」という観点は、歌詞とOSTに照らし合わせても面白い。
MIRACLE WAVEの「できるかな? できる!」という歌詞。
この歌詞、2期6話のメモリアルアイテムであるTシャツに英訳された状態でプリントされている。
その英訳された状態が「Can we do it? We can!」。
つまり、「できるかな? できる!」という歌詞には、実は「私たち」という主語が隠れているのだ。
「(私たちに)できるかな? (私たちなら)できる!」
この「私たち」の数が増えれば増えるほど、またこのシーンにおけるOST、「ONE FOR ALL」の"ALL"の数が増えれば増えるほど、ロンダートバク転は成功に近づいていく。
さらに、ライブ会場においては10人目、すなわち我々も見守っている。
数千人、数万人という「私たち」の「できる!」という想いが、あの瞬間、高海千歌に、伊波杏樹さんに最大の勇気を与えたのかもしれない。
2.「Pianoforte Monologue」
お次はメインステージ頂上から始まった梨子ソロ、Pianoforte Monologue。
これについては前回の記事でいろいろ触れたが、今回新たに触れるのは曲のラスト。
逢田梨香子さんがいる、メインステージ頂上がせり上がって、また降りるという演出だ。
この演出、せり上がったメインステージ頂上はピアノの鍵盤を表しているのではないか。
ピアノの鍵盤の上で楽しそうに舞う逢田梨香子さんの姿は、まぎれもなく桜内梨子そのもの。
また、別の見方をすれば桜内梨子と逢田梨香子さんが「音符」「楽譜」という共通の言語で話しながら一緒に踊っている姿にも見て取れた。
今まで自分を支えてきて、導いてきてくれたピアノが、彼女のステージとなる。
申し分ない、素晴らしい演出だった。
Pianoforte Monologue
3.「Beginner's Sailing」
次は、ステージ下から勢いよく飛び出てくる斉藤朱夏さんから始まる曜ソロ、Beginner's Sailing。
こちらについても前回の記事でいろいろ触れたが、今回新たに触れるのは振り付け。
ことの発端はツアー大阪。
知り合いであるA氏から、ライブ前にこんなことを言われた。
「Beginner's Sailingって、各メンバーの振付入ってますよね。」
これには気がつかなかった。
というわけで、実際に大阪2日目および福岡2日目で確かめてみた結果、以下の通りとなった。
千歌・・・・腕を伸ばし、左右を指さす(かんかんみかん)
梨子・・・・胸の前で、両手で三角形を作る(サンドイッチ)
曜・・・・・敬礼
善子・・・・ギラン!のポーズ
花丸・・・・図上でマル印を作る(お花丸)
ルビィ・・・がんばルビィのポーズ
果南・・・・「ちょっといい感じでしょ?」のポーズ
ダイヤ・・・図上でバツ印を作る(ブッブーですわ)
鞠莉・・・・ロックオンのポーズ
見事に全メンバーの振付が入っていた。
全メンバーの振付を取り込んだ理由。
これがまだ私の中で自分なりに答えが出ていないので、別途記事にしようと思う。
Beginner's Sailing
4.「WHITE FIRST LOVE」
次は、メインステージ頂上から始まるダイヤソロ、WHITE FIRST LOVE。
さながら雪の女王のような、修道女のような、深い白のベールに包まれた小宮さんの登場に、呆気にとられたファンも多いことだろう。
私が注目したのは、ステージ移動と衣装脱衣のタイミングだ。
氷の鍾乳洞のような映像を背景に、小宮さんは徐々にメインステージ頂上からこちら側(=下方)へ降りてくる。
そして、2番からは衣装をパージし花道を通り、我々に最も近いセンターステージへ移動する。
この演出、昔から孤高の存在で独りがちだったダイヤが、スクールアイドルに出会い、その情熱が周りを隔てる壁を溶かし、徐々に周囲に迎合し始めた、という「スクールアイドル・黒澤ダイヤ」の成長に見て取れないだろうか。
まるで氷の中のように冷え切った世界に閉じこもっていたダイヤ。
彼女の心に情熱の火を灯し、その火で氷を溶かし外の世界へ導いたもの。
それがスクールアイドルという存在。
もっと言ってしまえば、μ's。
さらに具体的な人名をあげるとするならば、歌詞の「孤独な光が 私と似てるから惹かれるの」という部分と彼女の推しから、絢瀬絵里なのではないだろうか。
となれば、氷の鍾乳洞のような映像は、絢瀬絵里のソロCDタイトル「アイス・ブルーの瞬間」をオマージュしているのか。
彼女の一途な恋文は、「かしこい可愛い」あのスクールアイドルに向けられたものなのかもしれない。
WHITE FIRST LOVE
5.「空も心も晴れるから」
おそらく多くのライバーの涙腺をぶち壊したであろう「空も心も晴れるから」の9人バージョン。
こちらについても前回の記事でいろいろ触れたが、今回新たに触れるのは花道での演出。
2番に突入し、花道で歌う9人には1人1人スポットライトが当たっていた。
このスポットライト、前回の記事で触れた『花道で歌う2番は曲中における夜』という話から、離れた場所にいる1人1人を照らす「月」を表現しているのではないだろうか。
たとえ物理的に離れていようとも、同じ「月」という夜空を照らす輝きが常に彼女たちを捉える。
いつもつながっているからこそ、日の出と共に彼女たちの9つの色がセンターステージに大きな1つの白い羽を描けるのだろう。
6.「Awaken the power」
センターステージから垂直に伸びる光が、11人の物語の合図だ。
待ちに待ったAwaken the powerの始まりである。
まずは暗い中、黒澤ルビィ役降幡愛さん、そして鹿角理亞役佐藤日向さんがセンターステージに現れる。
まず注目したいのは、劇中映像で背中合わせのルビィと理亞がスタッと立ちなおす瞬間だ。
理亞「ねえさま!」 ルビィ「お姉ちゃん!」
この立ちなおす映像と同時に、まだ暗い中、センターステージに立つ降幡さんと佐藤さんも同じ動作をするのだ。
曲も始まっておらず、まだライトも当たっていない。
そして、この動作を目視確認できるのはセンターステージ近くの限られたファンしかいない。
しかし、彼女たちにとって、ステージに上がった瞬間からそこは函館・八幡坂で、彼女たちはあの時のルビィと理亞だった。
そう、歌い出す前から2期9話の再現は始まっていたのだ。
そしてイントロが流れだし、センターステージから光が垂直に伸び、スポットライトが当たる。
その時、センターステージ床の映像に映し出されていたもの。
それが下のシーンの横断歩道と中央線である。
2期9話 Awaken the power イントロ
そう、この瞬間、ステージすらも函館・八幡坂を再現していたのだ。
センターステージがルビィと理亞が歌う路上。そして花道~メインステージにかけてが八幡坂の坂道。
そしてメインモニタに写るアニメの映像につながる・・・といった具合だ。
キャストとステージ演出による函館の完全再現。
この二点が、一気に私たちをあの世界へと引き込んでいった。
SaintSnowがAqoursのライブに来たのではなく、Aqoursと私たちが函館へ招かれたのだと、そう思わせる演出に歌が始まる前から感嘆していた私であった。
Awaken the power
以上、前半の記事でした。
後半はHAPPY PARTY TRAIN、キセキヒカル、青空Jumping Heart、そして総括を書いていきたいと思います。